50代ブログ「つばき日記」

若くないからこそ気づく幸せもある。おひとりさまの安心老後を創る椿リーガルグループ代表のブログです。

未分類

加山雄三

投稿日:2021年10月1日 更新日:

Pocket

亡くなった母親は加山雄三が好きでしたが、ボクはなんとなく苦手だと感じていました。

「ちい散歩」の後に抜擢された時は、番組にいかにも合わない感じがしました。

「君は何歳だい?こっちへおいで。写真を一緒にとってあげよう。サインも欲しいかい?」

子供「おじさん誰?サインなんていらないよ!」

スタッフ「こらこら、加山さんのサインなんて滅多にもらえないんだからもらっておきなさい」

そんな会話が勝手に思い浮かんでしまいます。

案の定、番組は短期間で終わりましたが、

「何もこんな暑い日に歩かなくてもいいだろう?夏の間は過去の名場面でも流しておきなさいよ」

とでも言われたんじゃないのかな、と勝手な想像をしていたくらいです。

ですが、そんな加山さんを見直したことがありました。

(見直したなんて言い方、失礼ですが)

それは毎年恒例の24時間テレビ、病気から回復された加山さんを前にして、息子さんが手紙を読み上げた時のことです。

息子さんは張り切って手紙を読み上げました。

スタッフは加山さんの涙を期待したと思います。24時間テレビですしね。

にもかかわらず、手紙を最後まで聞いた加山さんの反応は・・・

「上出来!」とニッコリ息子にサムアップして終わりです。

俺を泣かそうとなかなか上手に書けたじゃないかとでも言いたげな「上出来」でした。

なんだよ親父!と息子さんは怒っていましたね。スタッフも肩透かしだったでしょう。

でも僕は、やっぱり加山雄三だな、と見直しました。

弱気な涙なんか似合わない。太陽のように、スターはいつまでもスターでいるべきなんだ。

駆け出しのテレビスタッフの思う通りになんかなるものか!そんな気概も感じました。

だけど、お母さん、お母さんの知っている加山雄三より、だいぶん太ってはしまったよ。

-未分類

執筆者:

関連記事

好きだけど、サヨナラ

好きなのに、離れなければ行けない。 求めているのに、求めてはいけない。 いっそ、その存在を知らなければよかった。 昔は心の赴くままに身を任せればよかった。だけど、すっかり変わってしまった… 思わせぶり …

ずっと水に潜っていて、やっとポッカリと水面に顔を出したかのような気分だった。 先週、近くに行ったついでに国立(くにたち)へ寄った。 並木の桜は満開で、道ゆく人もうきうきと楽しそうだった。 なんとなくお …

怒りを手放そう

テレビをつけると、いつも誰かが何かについて怒っている。 とくにコロナが流行して以来激しくなっている。 先日は女性蔑視発言で森さんがその職を辞することになった。 森さんの発言はもちろんレベルが低すぎると …

伊集院静という男

伊集院静の「なぎさホテル」を読んだ。 久しぶりに伊集院静を読んでみようと思ったのは、作家の死を報じるネット記事に書き込まれたコメントを読んだからだ。 その人(女性)は、父親を亡くしたそうだ。サイン会で …

浅間山と父

浅間山が美しい。 冷たい冬の空の下、午後の日差しを浴びて目の前にその稜線を広げている。 山肌の雪の白さが眩しく、山頂はうっすら雲を被っている。 長野県の実家の家のすぐ裏に見える景色だ。 東京に出てくる …