50代ブログ「つばき日記」

若くないからこそ気づく幸せもある。おひとりさまの安心老後を創る椿リーガルグループ代表のブログです。

未分類

ボクのトリュフ

投稿日:

Pocket

人間の欲望に際限ないこと、贅沢にはすぐ慣れてしまうことは前回の記事の通りだけど、味覚に限ってはまだまだ贅沢を知り尽くしているとは言えないと思っている。

そんなことを書くと

「そんなことよく言うわ。ヒデちゃんは食べ物にとってもうるさかったに」

亡くなった祖母の声が空から聞こえてくるようだけど、それにはボクも反論したい。

「食べ物にうるさかったんじゃなくて、賞味期限を気にしてたんだよ」

なにしろ冷凍庫に入れておけば肉でも魚でも永遠に食べられるという思想の持ち主だ。

確かに何万年前のマンモスが冷凍漬けになって発見されるけど、その肉が食べられるかといったら話は別だ。

「自己防衛のためだったんだよ」

祖母の苦笑いが目に浮かぶが、とにかく、食に関してはまだまだ知らない味がたくさんあるのは事実だ。

申し訳ないと思うのだが奥さんをフレンチなどに連れていったこともない。

トリュフとかフォアグラとか、結婚式で食べたような気もするが、なにしろ最近は結婚式よりお葬式に出る方が多い。

そんな僕が出会ったのがこれだ。

黒トリュフ風味のポテトチップス。

近くのスーパーで見かけてずっと気になっていたのだが、なかなか買うまでに至らなかった。

なにしろ高い。一つが600円以上する。

でも今年のお正月に、正月だからという自分への言い訳のもとにめでたく購入、食べてみた。

うまい!

正直、これがトリュフ風味なのか全く分からない。ましてや黒トリュフなのか皆目見当がつかない。

でもうまい、ボクにとってのトリュフはこれだ。

贅沢は極めないほうが幸せでいられる。

600円のポテトチップスの購入をためらうくらいでちょうどいいと思っている。

ただし、奥さんがどう思っているかは知らない。本心を聞かない方がやはり幸せでいられるような気がする。

-未分類

執筆者:

関連記事

国立感染症研究所村山庁舎に行ってみた

久々のブログですが、今回はちょっとシビアな話題です。 皆さんは、エボラ出血熱という感染症を知っていますか? ウィルスの種類によっては致死率が90%にもなるという、コロナとは比較にならないヤバい病気です …

花の名前、その美しさを表す言葉

以前のブログで書いた通り、残念ながらボクは花の名前をほとんど知りません。 それ以上に我ながら残念なのは、花を例える言葉のセンスです。 ボクに言わせると、木蓮は「ティッシュの花」です。八重桜は「老人ホー …

夏の始まり、夏の終わり

今年の夏至は6月21日でした。 もう1ヶ月以上前のことです。 夏が始まったと思っても、実際は少しずつ日は短くなっているのです。 盛りに見えても、ふとした瞬間に陰りが見える。 だから太陽に白く輝く入道雲 …

なにがなんでも

ボクはイベントを求めている。 コロナを忘れさせてくれるイベントを。 しかし、クリスマスが終わり、お正月も終わると、空白の時期が生まれる。 バレンタインデイ?残念ながら、あまりボクには関係ないようだ。 …

好きだけど、サヨナラ

好きなのに、離れなければ行けない。 求めているのに、求めてはいけない。 いっそ、その存在を知らなければよかった。 昔は心の赴くままに身を任せればよかった。だけど、すっかり変わってしまった… 思わせぶり …