久々のブログですが、今回はちょっとシビアな話題です。
皆さんは、エボラ出血熱という感染症を知っていますか?
ウィルスの種類によっては致死率が90%にもなるという、コロナとは比較にならないヤバい病気です。
では、アフリカで流行しているこのヤバいエボラウィルスをわざわざ輸入して研究している機関があるということはご存知でしょうか?
離れ小島でひっそりと研究しているわけではないですよ。東京の武蔵村山市にある国立感染症研究室村山庁舎がそれで、めちゃくちゃボクの生活圏内に存在しているのです。
近くにこの研究室があることは知っていましたが、実際に行ってみたことはなかったので今回、その場所を確かめにいったのですが、行ってみて分かったのは、ヤバい、ヤバすぎる!ということです。(ヤバい連発です)
通りに看板が出ています。上の小さな看板は「東京小児療育病院」です。
おそらくこのあたりは昔は「隔離施設」が集められていたのでしょう。
すぐ近くにある武蔵村山医療センターは昔は結核病棟だったはずです。
施設へ続く道は通り抜けできない袋小路の一本道で、表の道路からは400mほど奥まったところにあります。
この施設へ行こうと思わなければ絶対に入り込まない道路で、ほぼ地元の僕も、今日まで行ったことがありませんでした。
いかにも外部からの訪問者を拒むかのような雰囲気が漂っています。
写真奥の茶色の建物が国立感染症研究室で、建物のゲート前には数人の警備員が立っていて、スマホで写真を撮ろうとする僕を制止しました。
建物の外観写真を撮ることに何の支障があるのでしょう?
なるべく一般人の目には触れたくないと言っているようなものです。
この研究室がヤバいのは下の写真をご覧いただくと分かるはずです。
研究室のすぐ南側は一般の住宅地が広がっています。
致死率90%のウィルスを研究する機関のすぐ隣ですよ?
施設の東側も一般住宅が迫っています。
研究室の正面玄関はいかにも「隔離施設」といった雰囲気だったのに、時代の流れと共に周囲は一般の住宅地となっていたのでした。
そしてさらに驚くなかれ。
この研究室の北側隣接地は、小学校です!
小学校の体育館の向こうに研究所が確認できると思います。
エボラウィルスを研究する研究室と小学校が隣接しているのです。
小学校の敷地と研究所の敷地の間には簡単なつくりのフェンスがあるだけです。
また、ここから車で5分程度の場所にはイオンモール武蔵村山も存在しています。
となりのトトロならぬ、となりのエボラ!全く笑えない冗談を思いついてしまいました。
そして、ヤバい連発の今回、トドメのヤバいですが、この研究室の目と鼻の先、すぐ西側には有名なアレがあります。
そう。立川断層です。(図はWikipediaより)
こんな記事も見つけました。
<同庁舎の施設は2015年に指定を受けたが、1981年の建設から40年近くたち、老朽化が指摘されている。協議会で概要が示された、厚労省研究班がまとめた報告書は「今後長期の使用は物理的にも困難」と指摘。新たな施設の稼働までは少なくとも7年以上は必要で、計画・立案は「早急に開始される必要がある」とした。>
(2020年朝日新聞digital https://www.asahi.com/articles/ASN856JFYN84ULBJ00B.html)
1981年の建物ということですから、いわゆる旧耐震の設計ということですね。
いったい何を考えてこんなところにエボラウィルスを持ち込んだんでしょうか?
人間はリスクを完全にコントロールすることなんてできません。
事故は起きる。これを前提に判断していかないといけないと思います。
さあ、皆さん、どうしましょうか?
ちなみに今回の都知事選挙で、この研究所の存在を争点とする候補者はいないようです。
それで本当に「首都防衛」ができるんでしょうか?