50代ブログ「つばき日記」

若くないからこそ気づく幸せもある。おひとりさまの安心老後を創る椿リーガルグループ代表のブログです。

未分類

オリンピックの笑顔

投稿日:

Pocket

今日はアタマが痛いです。

オミクロンではありません。オリンピックです。

スノーボードの平野歩夢選手の滑りに血圧が上がりました…

テレビ観戦しているこちらの興奮とは反対に、96点というスコアが出て金メダルが確定した瞬間、平野選手に大きな笑顔はありませんでした。

それは試合後に行われたセレモニーでも同様で、表彰台の平野選手はいたってクールで、金メダルを喜んでいるのか分からないようにも見えました。

ですが、その落ち着きぶりこそが平野選手に金メダルをもたらしたのだと感じました。

スノーボードのハーフパイプは3回滑ることができ、そのうちの一番高い得点で順位を競います。

平野選手は1回目は転倒、2回目は見事な滑りを見せました。

テレビの実況中継のアナウンサーは最高難度の技を完璧に滑りきりました!と絶叫していましたし、素人ながら自分の目にもその滑りは完璧に見えました。

ですがジャッジが厳しく、当然トップだろうと思われたのにも関わらず、その時点のトップを奪うことができませんでした。

試合後のインタビューで平野選手は、この採点には腹がたったと答えています。

そして迎えたラスト、3回目の滑りです。

オリンピックのような大きな大会で結果を残すためには、技術と同じか、それ以上に「心」の部分が大切なんだと思わされました。

会心の演技を見せたはずなのに正当に評価されなかったことへの不満、これが最後だというプレッシャー、普通の人間なら力が入りすぎてしまうところ、平野選手は反対にとてもリラックスしているように見えました。

そして2回目と同じ構成の演技をそれ以上の精度をもって滑りきりました。

96点

採点者の「参った!」という声が聞こえてきたようでした。

不満や怒り、焦りがあっても、それにとらわれない心の力のようなものを、そっけないとも言える表情を見ながら感じました。

そして、ほとんど笑顔を見せない平野選手を見ながら思い出したのは、開会式のバッハ会長のスピーチの後ろで旗をもって立っていた男性スタッフたちの笑顔です。

10分間続いたバッハ会長のスピーチの間、彼らは笑顔らしきものをつくったまま(時々笑顔を作り直しながら)寒空のもと立っていました。

金メダルを取ってもあまり笑わない平野選手と、別に面白くもないバッハ会長のスピーチで笑顔を作り続けるスタッフたち、オリンピックの対照的な姿です。

開会式の演出で日本は中国に負けた!と評判のようですが、負けたのはキャラクターの可愛さです。
パンダには勝てない!

-未分類

執筆者:

関連記事

ホンマでっかtv「40歳のリアル」

他人の不幸は蜜の味とはよく言いますが、それに近いモノがありますね。 夕食時によく見るのですが、昨日の「ホンマでっかtv」は、「40歳のリアル」というテーマで、40歳になった芸能人が自分の体の衰えを相談 …

心の成長

前回の記事で、筋トレが流行っている理由を「成長が感じられるから」と書きました。 これに対して「心だって、死ぬまで成長するよ」と言う人がいるかもしれません。 心が成長し続けるのは確かで、体より心の成長の …

バナナオレとのすれ違い、その結末

先日のブログでラーメンとの辛い別れを書きましたが、今回はバナナオレとの切ないすれ違いです。 少し前の散歩の途中で飲んで以来、モスバーガーのバナナオレがボクも奥さんもすっかり気に入ってしまったのですが、 …

紫陽花山を訪れて

自分の人生でいったい何が残せるのだろう、ふと考えることがあります。 一つの山を紫陽花でいっぱいにする、そんな人生は素晴らしいなと思う。 あきる野の紫陽花山、この山に植っている約1万株の紫陽花は、たった …

妻の従兄弟の話だ。 彼の子供の頃の夢は「飛行機になること」だったそうだ。 ところが周りの大人に、飛行機になることはできないから、パイロットにしておきないさいと言われ、しぶしぶパイロットに夢を訂正したそ …